医療事務の資格について


◆ 医療事務の資格について
【医療事務】の資格は、誤解されやすいのですが、【行政書士】や【宅建】のように1つの資格ではありません。
どういうことかというと、医療事務の資格は複数あり、それらを総称して【医療事務】の資格と呼んでいるということです。

実は、医療事務の資格は、一般的なものだけでも10種類以上あり、あまり知られていないものも含めると、20種類以上にもなります。

ですから、医療事務の資格を取得する場合は、まず、資格の種類を把握して、自分にあった資格を探すことから始めなければならないんです。

 

  
ただ、そうはいっても10種類以上もあると、どの資格を取得すればよいのか迷ってしまうのが、正直なところだと思います。

でも安心してください。医療事務の資格は種類は多いのですが、知名度が高い資格は、それほど多くありません。それだけに、あまり知名度の高くない資格を取得してしまうと、せっかく時間と労力をかけて資格を取得したとしても無駄骨になってしまいます。

ですから、資格を取得する際は、知名度の高い資格を把握しておくことが重要になります。

ここからは、知名度の高い医療事務の資格はどの資格なのか?また、どうすれば取得できるのか?
といったことについてお話したいと思いますので、勉強を始める前に、必ず目を通しておいてください。


◆ どの資格を取得すればいいの?

すでにお話したとおり、医療事務の資格は10種類以上あるのですが、その中で、特に知名度が高いのが、 「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」
「診療報酬請求事務能力認定試験」の2つの資格です。

どちらも厚生労働大臣に認定された資格のため、もっていると就職にも有利になります。

実際、医療事務を目指している方は、どちらか1つもしくは両方の資格取得を目指している方が多いです。

上記以外の資格では、【医療事務管理士技能認定試験】という資格も知名度が高いです。医療事務管理士技能認定試験は、厚生労働大臣の認定資格ではありませんが、35年以上の歴史があり医療機関からも多くの信頼を得ている資格です。

医療事務の資格では、この3つの資格が知名度が高い資格となっています。

資格を取得して医療事務で働きたいと思われているなら、上記の資格のいずれか1つもしくは、2つ取得しておくことをオススメします。さすがに、3つ全部取得する必要はないと思います。

以下に、それぞれの資格の合格率と概要をまとめましたので、参考にしてください。

資格名 合格率 概要
医療事務技能審査試験 53.3% 日本医療教育財団が実施している試験で、医療事務の実務で必要とされる技能者の養成を図ることを目的としています。試験の開始は、昭和49年度からと古く、厚生労働省にも認定されています。これまでの総受験者数は、110万人におよび、合格者も60万人を超えるなど、医療事務関連の試験では、間違いなく最大規模の試験です。
診療報酬請求事務能力認定試験 30.0% 1994年から開始され、受験者数も年々増加し、1回の試験の受験者数は1万人を超えるほどの試験になりました。厚生労働大臣が認可した試験のため、医療事務関連の資格としては、認知度、知名度、信頼度ともに文句なしの試験です。一般的に「医療事務の資格」というと、診療報酬請求事務能力認定試験を指していることが多いです。
医療事務管理士技能認定試験 47.16% 技能認定振興協会が実施する試験で、 35年以上の実績を持ち医療機関からも多くの信頼を得ている資格です。医療事務管理士技能認定試験に合格すると、「医療事務管理士」の称号を付与され、医療事務のスタッフとして必要とされるスキル(患者受付け、治療費の計算、診療報酬明細書作成、カルテ管理)を備えていることを証明されます。


ところで、この3つの資格は、同じ医療事務の資格ですが何が違うのでしょうか?

実は、それほど大きな違いはありません。医療事務の資格は、各医療法人や民間団体が独自に設定している資格のため、同じような内容の資格でも、名称が変わってくるんですね。

ただ、先ほども述べましたが、「医療事務技能審査試験」と「診療報酬請求事務能力認定試験」は、厚生労働大臣に認定されている公的資格のため、知名度は他の医療事務の資格と比べても圧倒的に高いです。

では、上記3つの資格のうちどれか1つを取得するとしたら、どの資格を取得した方がよいのでしょうか?

やはり公的資格の「医療事務技能審査試験」と「診療報酬請求事務能力認定試験」がオススメです。

さらに、「診療報酬請求事務能力認定試験」は、合格率が30%と3つの資格の中で一番難易度が高い資格なので、勉強をがんばれる自信がある方は、「診療報酬請求事務能力認定試験」を取得することをオススメします。そうでない方は、多少、インパクトは落ちますが、「医療事務技能審査試験」がよいでしょう。


医療事務の資格を取得するには

行政書士や簿記といった有名な資格の場合、独学で勉強をする人を対象としたテキストや問題集が数多く出版されていますが、医療事務の場合、資格によっては、まったくテキストや問題集がないものもあります。

というより、「診療報酬請求事務能力認定試験」以外は、ほとんどテキストや問題集がありません。ですから、医療事務の資格を取得する場合、スクールに通うか、通信講座を受講して勉強することになります。

さらにやっかいなのが、スクールや通信講座によって対応している資格が違うため、事前にそのスクールや通信講座がどの資格に対応しているのかを調べておくことが必要になります。

この事前チェックをしておかないと、自分が取りたい資格に対応していない講座を受講することになってしまいますので、注意が必要です。

医療事務の講座も色々とあるのですが、その中でも、特に実績や知名度が高いのが、【ニチイ学館】【ユーキャン】【ヒューマンアカデミー】【ダイエックス】です。


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下記にそれぞれの講座の受講形態と取得できる資格をまとめておきましたので、講座選びの際の参考にしてください。

スクール・講座名 受講形態 対応している資格
ニチイ学館 ・通学講座
・通信講座
・DVDコース
医療事務技能審査試験
(メディカルクラーク)
ユーキャン 通信講座 医療事務管理士技能認定試験
ヒューマンアカデミー 通学講座 診療報酬請求事務能力認定試験
ダイエックス 通学講座 診療報酬請求事務能力認定試験

上記の表をご覧頂ければわかると思いますが、スクールによって対応している資格がバラバラです。なので、自分の取得したい資格が決まったら、その資格が取得できる講座を受講するというのが一般的な流れになります。



私も、全てのスクールの内容を把握しているわけではないので、「どこのスクールがオススメですか?」と聞かれると、答えに詰まってしまうのですが、あえて一つをあげるなら、【ニチイ学館】をオススメします。

なぜ、ニチイ学館がオススメかというと、他のスクールと比べて実績が圧倒的に違うからです。

ニチイは、日本で始めて通学生の医療事務講座を開講し、今までに数多くの修了生を医療事務として現場に送り出しています。全国に500教室以上、スタッフ数50,000人と医療事務のスクールとしては、十分な実績を持ちます。使用するテキストも、日本で唯一の厚生労働省認定教材を使用しています。

ニチイ学館の大きな特徴として、講座だけでなく、資格取得後の就業サポートにも力を入れている点が上げられます。

医療事務は現在、主婦を中心に資格取得者が急増しているため、2~3人の求人募集に何十人も募集が殺到して、資格を取得しているのに、不採用になる人が多いのが現状です。

また、採用側の病院は、未経験者よりも経験者を雇用したいのが正直なところなので、せっかく資格を取得したのにも関わらず働けないという人が多いんです。そのため、「医療事務の資格は取得してもあまり意味がない」なんてことも言われたりしています。

ただ、そうは言っても、誰でも最初は未経験者ですから、これではいつまで経っても働くことができません。

そこで、頼りになるのが、ニチイの就業サポートなんです。

すこし突っ込んだ話になりますが、現在、病院などの医療機関は、経費削減のため、医療事務を外部の企業に委託しているところが多くなっています。つまり、大手の医療事務派遣会社と手を組んで、その派遣会社に医療事務のお仕事をまかせているというわけです。


実は、ニチイ学館は、大手の医療事務派遣会社も運営しているため、資格取得後には、この派遣会社を通じで、医療機関で働けるように就業サポートしてくれます。

現在、ニチイでは全国10,000件の医療機関からお仕事を受託しているため、ニチイの就業サポートを利用すれば、未経験者でも医療事務として働くことができます。

2009年9月現在で、50,000人の修了生がニチイを通じで、医療機関で働いています。

未経験者でも、医療事務として働けるようにサポートしてくれるので、資格取得後の就業に困ることはないでしょう。

 

  

他にもニチイをオススメする理由はあるのですが、さらに詳しく知りたい方は、ニチイ学館が発行している資料を見るとよいでしょう。テキストの内容やどういった講義が行われるのか、実際どういった病院と契約しているのかといったことが詳しく紹介されています。

ニチイ学館の資料は、ニチイ学館のホームページから請求することができます。

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