本当に「所得税に関する103万円の壁」を越えると損をするのか?
「所得税に関する103万円の壁」についてご説明しましたが、ここでは、「103万円の壁」 を守れば絶対お得なのかということについてお話していきたいと思います。
■ 年収調整をしている人の50% 以上が103万円の壁を気にしている
働く女性の雇用管理の改善等を主な事業として行なっている、財団法人21世紀職業財団が実施した「パートタイム労働者実態調査」によると、 年収や労働時間を調整している人の実に50%以上が、103万円の壁を気にしているということがわかりました。
やはり、パートをされている方は、所得税の支払い上限である、103万円を意識しながら働いているというのがわかりますね。
確かに、せっかく収入を得たのに、その一部を税金でもっていかれるというのはちょっと損した気分になりますよね。
しかし、働ける時間もある程度あって、収入をもっと欲しいという方には、 103万円という金額は決して満足できる数値ではないかもしれません。年収103万円というと1ヶ月平均8万5千円程度ですからね。
<本当に103万円を超えると損をするの?>
では、 本当に103万円を超えると損をするのでしょうか?
実は、税金はとても複雑なので、103万円を超えたからといって一概に損をするとはいえないのです。
例えば、年収が103万円を超えても、生命保険や損害保険を支払っている方は、ある一定の要件に該当すれば、 保険料控除として所得税が控除されます。
生命保険控除でしたら、最高5万円を限度として所得から控除されますから、108万円までは、所得税がかからない計算になります。
また、多く稼いだとしても、所得税の税率は、330万円までは10%なので、 10万円を多く稼いだとしても支払う所得税は1万円なんですよね。つまり手取り収入は
113 - 1 = 112万円
ということになります。
では、ここで10万円ごとに年収が上がった場合の、所得税と手取り年収を見てみましょう。
給与所得 | 所得税 | 手取り収入 |
113万円 | 1万円 | 112万円 |
123万円 | 2万円 | 121万円 |
133万円 | 3万円 | 130万円 |
143万円 | 4万円 | 139万円 |
153万円 | 5万円 | 148万円 |
163万円 | 6万円 | 157万円 |
173万円 | 7万円 | 166万円 |
183万円 | 8万円 | 175万円 |
193万円 | 9万円 | 184万円 |
これを見ると、税金を支払ったしても、手取り年収が増えたほうが得した気分になりませんか?
ここまで、「所得税に関する103万円の壁」を見てきました。実は、103万円の壁には、「所得税に関する103万円の壁」 以上に重要な壁があるんです。
ここまで隠していたわけではないのですが、ひとつひとつ説明していこうと思っていたら、ここでの報告になってしまいました。
もうひとつの103万円の壁については、次のページで説明したいと思います。
サラリーマンでも節税できるって知ってますか?
素人でもできる簡単節税対策
『サラリーマンとその妻達の、圧勝!節税対策!』
「私は、サラリーマンだから節税は無理です」と思っている方に
これから大切な話をします。
サラリ-マンは、 節税の余地がないというのは 嘘です!
実はサラリ-マンにも節税の余地がいっぱいあります。
たとえば!
医療費控除は医療費が10万円以上かからないと受けられない!って
思っていらっしゃいませんか?
ところが、税法上では、「10万円以上」あるいは 「所得の5%以上」
医療費がかかった場合にも規定により受けられると記載されてあるのです 。
ご存じでしたか?
つまり! 医療費が10万円以下でも、その年の所得金額の合計額が
200万円未満の人はその5%の金額が控除されるのです。
このように税金というのは、 知らないでいると本当に損をしてしまいます。
本当は払わなくてもいい税金まで、余分に払っている可能性があるんです。
納めすぎているあなたの税金を返してもらいましょう!
『サラリーマン家庭の、主婦の方は必見です。』
2006年03月29日 08:20